憧れの一橋だけを見つめて、一橋愛で走り切った


Kさん(23年開講オンラインLive講座受講生、神奈川県立多摩高校、浪人生)

一橋大学経済学部進学、慶應大学商学部合格


Q1:受講した講座は?

 

近現代史講座(2023年度4月開講)、一橋大日本史講座(秋期・直前期)、前近代文化史講座(夏期講習)、共通テスト対策講座


Q2:受講の経緯は?

 

4月開講の近現代史講座で魅せられ、その後行われた前近代文化史講座や一橋大日本史講座を受講しました。一橋大日本史講座は近現代史講座の後期講座として割り当てられていたので、受講を決めました。一橋大学という特徴的な入試問題に対する向き合い方を、信頼できる先生に学びたかったというのもあります。また、フレキシブルな受講形態が選べる点も、仮面浪人をしていた僕的には適していました。直前期は、本当に直前まで講習が行われるので追い込みペースの指針としていたほか、一つの精神的支柱としてこの講座を利用していました(笑)


Q3:一橋大日本史講座について伺います。この講座の特徴は?

 

予備校や映像授業、オンライン添削のみでは受けることのできない、「少人数かつLiveで、細部に渡った細かい添削指導を受けられること」が何よりも本講座の特徴であり、力を伸ばすことができた最大の要因だと思います。Live授業なので、受講生の理解度を確認しながら行われ、課題付近の歴史的事項の全体像やそれぞれの史実に対して理解の甘い箇所については徹底的に洗い出して、明晰な解説をしていただけるので、自分の弱点をピンポイントにかつ深く理解することができます。また、「過去問で扱った重要テーマを深化・発展させて繰り返し出題する」という特徴的な一橋大学の問題を、徹底的な分析に基づき、出題意図や背景まで細かく解説いただけるので、それらを踏まえた上で、日本史の勉強方針を揺るぎないものにすることができます。また、問題に対する明快な解説だけでなく、受講生が「実際の入試でどのように立ち回れば、得点を最大化できるか」を念頭に置いた指導がされるので、日本史については他の受験生よりもはるかに上回る自信を持って、入試を迎え撃てること間違い無いと思います。


Q4:一橋大日本史講座を受けていてよかった点は?

 

この講座は、「答案作成能力の向上と、日本史の知識を蓄えることが同時に行える」という点が魅力だと思います。自らで分析することは難しい論述答案を、対面で言語化していただけることで、自分の「クセ」を把握することができ、非常に有意義でした。また、授業で繰り返し強調される「答案の膨らませ方を考える」という姿勢は、過去問で扱われているテーマを繰り返し出題する傾向があり、字数制限が各自に委ねられる一橋大学の過去問演習の際に、とても大切だと気付かされました。


Q5:講座を受けたことで、一橋大の本番でどのような利点がありましたか?

 

「他大のように、字数が設問ごとに区切られている場合は、設問要求に沿い、正確に過不足なく要素を含むように答案を作成する必要があるかとは思うが、一橋大学は違う。もちろん、設問要求は絶対に外してはならないが、『受験生が持つ鍛錬した知識で思い切って書いた』ようなチャレンジングな答案を大学側も許容しているというより、むしろ歓迎しているのだ」ということを秋からの授業で繰り返し伝えていただき、それを実現するための授業をしていただきました。

 そして、特に今年の一橋は、「字数配分が受験生に大きく委ねられ、かつ過去に出題したテーマ」を問うた設問が含まれるという特徴が顕著でした。戸惑う設問は後回しにして、動揺することなく、書ける設問で膨らませるという、授業で培われた姿勢が遺憾無く発揮されたと思います。授業でお伝えいただいた、本番での立ち回り方も、当たり前のようでとても価値のあるものだったと実感しています。


Q6:未来の一橋大日本史受験生に向けて一言お願いします! 

 周知の通り、一橋の地歴は最高峰の論述能力が要求されていることは言うまでもありませんが、とにかく早めに論述問題に取り掛かり、特徴的な頻出テーマ(絶対一橋に入るのだという思いが強い学生を優先的に迎え入れたい、と考えている大学側の意図ではないでしょうか)を把握して、勉強方針を定めることが大切です。

 通史が終わってからというのでは、一橋レベルに対応するのは難しくなってしまいます。一橋大学は良くも悪くも「クセ」のある出題がありますが、基本的には教科書を正確に理解できていれば対応できる問題がほとんどです。そのためにも、(実は多くの人ができていない)教科書の記述を正確に理解して、歴史の全体像を把握しようと最後まで試み続けることが欠かせないです。また、そうして、文章を読み、表現力を鍛える訓練をするうちに、日本史の答案作成能力だけでなく、すべての教科にわたり一橋大学が求めている、入試問題における「教授とのコミュニケーション能力」が身につけられていくはずです。入試問題と向き合う中で、一橋という学風に目一杯魅せられ、立ち向かい続けられれば、いい結果が待っていると思います。(とはいっても、一橋ではどの学部でも差がつき合否を分けるのは英数です、、最初から最後までこの二つともに逃げずに頑張ることが大切ですね。)

自分は、憧れの一橋だけを見つめて、最後は一橋愛で走り切った感が強いので、皆さんもこの素晴らしい大学への愛を持ち続けて、励んでいただけたらと思います。

また、日本史については、ぜひ、教科書を「読む」ための指導ができる先生を見つけてください

 

特に文化史は田中先生の授業を強くオススメします!!


Q7:その他、自由にお書きください。

 

日本史だけでなく、他教科の学習状況や、志望校選択にまで配慮してくれたのがとても助かりました。受験期、僕の中では、一平先生がとても心強い存在でした。

合格報告ができて本当にホッとしました。ありがとうございました。


田中より

 文章から、Kさんの頭脳明晰さが伺えるのではないでしょうか。

 仮面浪人という形でしたので、田中としても絶対に受かってほしいということで、気合を入れて指導しました。先に進む者ゆえの苦しさがあったと思いますが、頑張ってくれました。

 合格おめでとう。憧れの一橋で学生生活も思い切り走り切ってください!